【追記】KCCの求人レポート(2020年1月20日発表分)

前回の求人レポートで、新興の転職サイト「Re就活」を取り上げさせていただきました。今回、同サイトについて、追加で報告いたします。

Re就活は、株式会社学情が運営している20代・第二新卒・既卒のための転職サイトです。2004年にサービスが開始され、2017年にフルリニューアルしています。転職サイトが世に出てきたのが2000年前後ですので、ちょうどそのころに生まれたサイトの一つと言えるでしょう。

Reとは、「後ろへ」、「再び」、「反対に」などの意味ある英語の接頭語で、この場合は、もちろん、「再び」と考えるのが適切です。つまり、「再び就活」という意味であり、転職という言葉を使っていないところから、同サイトの就活がうまくいかなかった若手向けという性質がはっきりとうかがい知れます。実際、同サイトには以下のように記述にさています。

「もう一度、納得できる仕事を探したい」…というあなたの向上心に期待する企業との出会いが待っています。未経験の職種・業種にキャリアチェンジ転職を目指す20代の若手社会人・第二新卒、新しい生活を目指す既卒・ニート・フリーター。

これまでの経歴は関係ありません。これからの可能性に期待するたくさんの企業が、あなたのチャレンジを待っています。

会員数を見てみますと、約120万人(2019年度会員属性データ)で、20代が全体の9割強を占め、最終学歴は大卒・院卒が9割弱となっています。

■10代 3.5%
■20~25歳 73.8%
■26~29歳 18.7%
■30歳以上 4.0%
■大学院6.1%
■四大80.1%
■専門学校・短大9.5%
■中・高卒3.1%
■その他1.2%

近年、転職はまだまだ後ろめたいものでありながらも、コモディティ化も進んでいます。特に若手は多様な価値観を持つようになりました。キャリアに対する考え方も変わってきています。ほとんどすべての人が一生一社で過ごすのがベストと考えてきた世代とは、はっきり別の考えを持つ若手も少なからずいます。こうした時代の変化の中で、同サイトがどのように受け入れられるか。単なる転職サイトの一つとなるか、新たな価値を提供するサイトとなっていくか、興味深いところです。

なお、同サイトを運営する学情は、1977(昭和52)年の設立で、転職メディアのほか、就職合同セミナー、人材紹介、人材派遣などを手がけている総合人材サービス企業です。東京・大阪に本社を構え、名古屋・京都・福岡に支社を展開。資本金15億円、従業員約300人、年商70億2800万円(2019年)の規模を持ち、2006年に東証一部上場企業となりました。近年の大きな動きとしては、株式会社朝日新聞社と提携し、新卒向け就職サイトを「あさがくナビ(朝日学情ナビ)」として新たにスタートさせたことが挙げられるでしょう。参考までに。

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