KCCの求人レポート(2020年1月20日発表)

少々遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。今月からKCCによる求人レポートをスタートします。
転職サイト「doda」が発表している月次の求人倍率レポートをベースに、KCCが独自にリサーチ・考察した情報を発信予定です。中途採用におけるトレンドを抑えていきましょう。

【求人倍率について】
19年11月(19年12月に発表)の全体求人倍率は2.81倍。過去3カ月にわたって求人倍率は伸び続けています。とくに求人倍率が高いのが「IT・通信」の7.85倍。他の業界は1~3倍のため、特に活況な業界であることが分かります。一方で「小売・外食」は1.05倍。求人数と志望者数が均衡している模様です。

【求人媒体各社の求人掲載数は?】
「doda」「リクナビネクスト(リクナビ)」「マイナビ転職(マイナビ)」「en転職」に加えて、「@type(type)」「Re就活」の求人広告件数は、合計で139,127件。比較してみると「doda」の掲載求人件数が断トツです。だだし、「doda」は人材紹介への応募のみを受け付けている求人広告が半分程度含まれています。そのため直接応募が可能な、実質的な求人広告の掲載件数は「リクナビ」がシェアトップとなっています。

一方で、新興の転職サイトの1つ「Re就活」にご注目ください。求人広告件数自体は1,000に満たないですが、サービス名称からも分かるように20代・第二新卒専門の転職サイトという明確なポジショニングをしています。今後、このサイトが成長するかどうかで、転職サイトがポジショニングすることの成否を推し量る指標になるでしょう。


※Re就活についてこちらに追記があります。

【IT求人数についての考察】
来月以降もKCCでは、業界ごとの求人動向をレポートしていく予定です。今回は求人倍率が一番高い(7.85倍)「IT・通信」について考察します。

「doda」「リクナビ」「マイナビ」「en転職」「type」「Re就活」におけるIT職種の求人広告件数は、合計で25,257件(18%)です。各媒体の募集職種の割合を切り出すと1位は「type」の44%。2位は「リクナビ」の21%。3位は「doda」の18%。一方で「マイナビ」は9%、「en転職」に至っては5%のため、媒体ごとに注力職種が違うことが分かります。KCCでは定点観測を続けることで、各媒体と業界の動きをキャッチアップしていく予定です。

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